4MSKもトラネキサム酸も美白ケアに力を入れている方には聞き慣れた成分でしょう。
しかし4MSKとトラネキサム酸の違いが何なのかわからないという方も多いはず。
4MSKとトラネキサム酸はどちらも資生堂が開発した成分であり、資生堂の商品に配合されています。
そんな4MSKとトラネキサム酸の違いは何なのかをみていきましょう。
4MSKとトラネキサム酸の違いって何?
資生堂の商品を購入する際に、4MSK配合と記載されていたり、トラネキサム酸配合と記載されているのを見たことがある方は多いことでしょう。
美白ケアアイテムに4MSKやトラネキサム酸は記載されていることから、美白成分なのだろうということはわかってもどんな違いがあるのかまではわからないことがほとんどかもしれません。
そこで4MSKとトラネキサム酸にはどんな違いがあるのかを見てみましょう。
チェック1:4MSKとは?
4MSKはサリチル酸の誘導体で4-メトキシサリチル酸カリウム塩の略称です。
資生堂が研究から実用化に至るまで13年かけて開発した厚生労働認可の医薬部外品有効成分です。
どのような効果があるのかというと…メラニンの生成を抑制し、慢性角化エラーというシミ部位でのメラニン産生メカニズムに作用します。
そうして溜まったメラニンの排出を正常化し、メラニン色素の排出を促す効果があります。
そのためシミの予防と排出という2つの効果を同時に行うことができる成分ということになります。
資生堂の商品の中ではHAKUやエリクシールホワイトに含まれています。
サリチル酸誘導体が肌に合わずヒリヒリしてしまったり赤みがでてしまう方も中にはいるため、肌が弱い方などは自分の肌に合うかどうかを確認してから使用するのが良いでしょう。
チェック2:トラネキサム酸とは?
資生堂ではメラノサイトの活性化を抑制する成分としてmを頭につけ、m-トラネキサム酸という名称を使用しています。
そのため資生堂の商品の成分表示にはm-トラネキサム酸として表記されています。
シミの部位では紫外線があっていないときでもメラノサイトが活性化したままの状態でメラニンを作り続けています。
この働きによってシミが残り続けてしまい、シミ部位では慢性的に弱い炎症状態となっています。
m-トラネキサム酸はこのシミ部位の炎症状態を鎮めてシミを改善することができます。
トラネキサム酸自体にはメラノサイトの活性化を抑制・肌荒れを抑制といった作用がありますが、m-トラネキサム酸は特にメラノサイトの活性化を抑制することに重点を置いているため頭にmをつけたm-トラネキサム酸と呼ばれています。
資生堂の商品ではエリクシールシュペリエルなどに含まれています。
比べてわかる違い
4MSKとトラネキサム酸は似ている成分ですが、上記で見たように比べて見ると違いがわかりますよね。
資生堂では2005年にm-トラネキサム酸を開発し、2007年に4MSKを開発しています。
メラノサイトの活性化を抑制するのがm-トラネキサム酸で、メラニン色素の過剰生成を抑制するのが4MSKということになります。
4MSKはシミの予防と排出といった両面から作用するため、特に効果を実感しやすいという部分がありますが、その分副作用反応が起きたという方もいます。
重篤な副作用は報告されていませんが、顔に赤みが出てしまったという声や、ヒリヒリとしみてしまったという声もあります。
4MSKとトラネキサム酸のどちらの成分が自分の肌に合うのかわからないという人も多いですよね。
美白を目指して商品を購入しても、肌荒れや赤みが出てしまってはショックですよね。
そうしたことをなるべく避けるためにもまずは4MSKとトラネキサム酸が配合された商品のトライアルなどを使用してみることをおすすめします。
どちらの成分が自分に合うか、効果を実感できるかは人によって異なるためトライアルやテスターなどで試してみてはいかがでしょうか。